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セゾン投信の評価と評判 ほったらかし国際分散投資の魅力

   

分散投資

世界中の株式と債券に分散投資できる、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の評価と評判を紹介します。

セゾン投信は、銀行や証券会社などの窓口をとおさずにファンドの販売をおこなう「直販投信」と呼ばれるかたちの運用会社です。2つのファンドを運用しており、運用資産総額は1,000億円を超えています(2014年11月7日現在)。

そのうちの1つ、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は世界30ヶ国以上の株式と、10ヶ国以上の債券に分散投資できるバランス型投資信託(バランスファンド)です。

特徴は、このファンド1つで国際分散投資ができること、月々5,000円という少額からの積立てができること、そして同じようなファンドのなかで国内最低水準の手数料であるということ。

セゾン投信の理念は、ゆっくりじっくり、世界経済の成長に乗って運用していこうというものです。日本が不調なときも世界経済は成長していましたし、株式も長期的にみれば上がり続けています。

はじめに自動引落による積立てを設定すれば、あとはほったらかしで世界全体に投資できるセゾン投信。すこしの手間で、リスクを抑えた分散投資がしたいという場合にオススメです。

セゾン投信とはどのような会社なのか。どのようなこだわりを持ってファンドを運用しているのか。「セゾン投信の哲学」を代表の中野さんが語っています。

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セゾン投信のメリット

セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の特徴は以下のとおりです。

  • 世界30ヶ国以上の株式と、10ヶ国以上の債券に分散投資できる
  • 同じようなファンドのなかで最低水準の手数料
  • 月々5,000円以上、1,000円単位で積立できる
  • 10,000円以上、1円単位でのスポット購入もできる

月々たったの5,000円で、世界中の株式と債券に分散投資できます。これはスゴイことだと思いませんか。

セゾン・バンガードの資産配分
出典 : セゾン投信の公式サイト

もし自分で運用しようと思ったら、どれほどの時間と手間がかかるかわかりません。株式や債券の売買だけでなく、保有資産のバランスのチェックや調整など、すべてセゾン投信がおこなってくれます。

「世界経済の成長に投資したい」「運用に手間をかけたくない」「リスクを抑えながら外国株にも投資したい」「ほったらかしが良い」という場合に、オススメのファンドです。

投資信託を選ぶときのポイント

長期の資産運用に投資信託を活用しようと思った場合に、ファンドを選ぶときのポイントは以下のとおりです。

  • 運用管理費用(信託報酬)は安いか
  • 純資産総額は大きいか
  • 分配金は少ないか
  • アセットアロケーション(資産配分)は適しているか

これらのポイントについて、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はどうなのかを評価していきます。

コストと純資産総額について

運用管理費用」とは、ファンド保有中にかかる手数料です。以前は「信託報酬」と呼ばれていました。この手数料は保有中ずっと支払うものなので、長期投資のパフォーマンス(投資成績)に大きく影響します。

そのため同じような内容のファンドがあったときには、運用管理費用が安いほうを選ぶというのが重要なポイントです。

参考 : 投資成績に大きなインパクトをあたえる投信の「運用管理費用(信託報酬)」とは

運用管理費用のほかにも、ファンドにかかるコストとして「購入手数料」「売却手数料」「信託財産留保額」などがあります。

もちろん、これらも安いに越したことはないです。しかし売買するとき1回限りのコストなので、パフォーマンスにそこまで影響しません。保有中に継続して差し引かれる、運用管理費用のほうが圧倒的に重要です。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の運用管理費用は、年率0.74%±0.03%(税込)です。これは同じような商品のなかでトップクラスの安さです。

たとえば国内外の株式・債券・REIT(リート)に投資する、マネックス証券で買える「マネックス資産設計ファンド <育成型>」は1.026%(税込)、野村アセットの「野村世界6資産分散投信」は0.8208%(税込)です。

この2つのファンドもほかのファンドにくらべて安いのですが、セゾン投信はそれよりもさらに安い手数料なのです。

最近は「SBI資産設計オープン(資産成長型)」「グローバル・インデックス・バランス・ファンド」「世界経済インデックスファンド」などのより安いファンドもでてきましたが、純資産総額が大きくちがいます。

純資産総額が小さいと、ファンドが早期償還されたり、実際にかかるコストが割高になったりするというデメリットがあります。

純資産総額が大きければファンドの運用が安定しますし、大きくなればなるほど規模のメリットがはたらき、コストが安くなる可能性もあります。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の純資産総額は861億円もあり、順調に伸びています(2014年11月7日現在)。

分配金について

長期の資産運用をするにあたり、ファンドの分配金が少ないかどうかは大事なポイントです。

「分配金は投資家の利益なのだから、多いほうが良いんじゃないの?」と思うかもしれません。しかし長期的に大きく資産を増やしたい場合には、分配金を出さないファンドのほうが有利です。

分配金を出すと、そのぶん純資産総額が減ります。運用資産が減るということは、それによって得られる「値上がり益」も減るということ。もらったときは嬉しいかもしれませんが、将来を考えると良くないと思いませんか。

分配金を出さずに、ファンドの資産全体を増やしていく「複利運用」をきちんとおこなっているかどうかが、ファンド選びの重要なポイントなのです。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はいままで、7回の決算を迎えていますが、1度も分配金を出したことはありません

アセットアロケーション(資産配分)について

ファンド選びの重要なポイントのひとつに「アセットアロケーション(資産配分)は適しているか」ということがあります。

いままで多くの研究で「投資の成果の9割はアセットアロケーションで決まる」という結果がでています。長期投資では、売買のタイミングよりも、「どの資産をどれくらい持つか」が重要ということです。

一般的には、株式や外貨建て資産の割合を高くするとハイリスク・ハイリターンになり、債券や円貨建て資産の割合を高くするとローリスク・ローリターンになるとされています。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は株式と債券が50%ずつで、それぞれを世界の市場の時価総額をもとに組み入れています。

自分がどれくらいのリスクを取れるのか、どれくらいのリターンを望んでいるのか、そしてセゾン投信のファンドの資産配分は自分の方針に適しているのか。そういう点も、できれば考えるのが良いでしょう。

外部機関の評価

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、外部機関の評価も得ています。

日本経済新聞社が毎年1回おこなう「日経優秀製品・サービス賞」において、2007年に「最優秀賞 金融サービス賞」を受賞しています。

またセゾン投信のもうひとつのファンド「セゾン資産形成の達人ファンド」も、「R&Iファンド大賞2014 最優秀ファンド賞(投資信託 NISA部門/バランス)」を受賞しています。

ファンドを選ぶ側にとって第三者の評価というのは気になるものですが、セゾン投信はそのコストの安さ、成長性などから、投資の専門家にも高い評価を得ているようです。

セゾン投信のデメリット

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」について、個人的にデメリットであると思っているのは、「債券の割合が高い」ということです。

このファンドは、株式と債券それぞれについて、世界全体に対するその国や地域のマーケット規模(時価総額)にもとづいて、資産配分を決めています。

たとえばアメリカ株は保有株式全体の半分ほどをしめますが、それは世界の株式市場のなかで、アメリカ株の時価総額が半分ほどあるからです。

この株式と債券それぞれの資産配分方針について、時価総額をもとにするというのは一般的なものです。しかし株式と債券がそれぞれ半分ずつというのは、株式の割合が低く、債券の割合が高いと思います。

株式の割合が高ければリスクは高くなり、債券の割合が高くなればリスクは低くなります。

債券の割合が高いことは、定年退職を控えた層には良いと思います。しかし長期的な資産運用を考える若年層にとっては、リスク資産である株式の割合がもうすこし高いほうが良いのではないでしょうか。

これに関しては個々人のリスク許容度、アセットアロケーションの問題があるので一概にはいえません。ただ個人的には、債券の割合が高いと思うのです。

若い世代の方でもっとリスクを取っても良いという場合は、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を中心にすえつつ、ほかの株式型投信や個別銘柄への投資をおこなうのも良いかもしれません。

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2つのファンドの概要

セゾン投信の2つのファンド、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」それぞれの概要を説明します。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」については詳細をすでに説明しましたが、ここであらためて概要を確認しておきましょう。

参考 : セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの動画解説

ファンドの特色
インデックス運用のバランス型投信。30ヶ国以上の株式、10ヶ国以上の債券に分散投資。
購入手数料
無料
運用管理費用
0.74%±0.03% /年(税込)
売却手数料
無料
信託財産留保額
0.1%
分配金
分配実績なし

※ 2014年11月7日現在のデータです。

アセットアロケーション(資産配分)についてはすでに説明したとおり、株式・債券に半分ずつの割合で投資しています。

具体的な投資対象は「バンガード社」の8本のインデックスファンドです。バンガードは世界最大級の投信会社で、その運用残高は2兆4,000億ドルにのぼります(2013年3月末現在)。

その徹底的な低コストの体質が支持されており、競争の激しいアメリカの投信業界で、インデックス運用商品の4割以上のシェア(全米No.1)をもっています。

バンガードの低コストのファンドに投資することで、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」のコストも抑えられているというわけです。

「低コストのファンドが良い」「ほったらかしで投資したい」「世界中の株式や債券に分散投資したい」という場合に、とてもオススメのファンドです。

セゾン資産形成の達人ファンド

セゾン投信では、アクティブファンドの「セゾン資産形成の達人ファンド」という商品も運用しています。このファンドも低コストで、世界に幅ひろく分散投資できます。

参考 : セゾン資産形成の達人ファンド

ファンドの特色
アクティブ運用の株式型投信。債券の割合は低い。企業分析により、世界中の収益力のある企業に実質的に投資。
購入手数料
無料
運用管理費用
1.35%±0.2% /年(税込)
売却手数料
無料
信託財産留保額
0.1%
分配金
分配実績なし

※ 2014年11月7日現在のデータです。

「セゾン資産形成の達人ファンド」はアクティブファンドです。経済全体の成長に投資するのではなく、一部の収益力のある企業を選別して、そこに投資するファンドに投資します。

運用管理費用(信託報酬)は「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」にくらべると高いですが、アクティブファンドの中では低いほうです。

投資先の国は日本、アメリカ、ヨーロッパ、新興国などで、このファンド1つで長期にわたる国際分散投資が可能です。純資産総額は約179億円と大きくはないですが、足もとのパフォーマンスは良好です。

NISA口座は向いてない?

セゾン投信では、少額投資非課税制度(NISA)を利用できます。ただ現行の制度では、NISAの非課税期間は購入した日から5年目の年末までです。

そのためセゾン投信のファンドのように、分配金がでず、また長期保有を前提に投資するファンドには向いていないかもしれません。NISAのメリットである「分配金と売却益が非課税になる」ことを活かせません。

しかし、今後いつNISAの制度内容が変わるかわからないというのも事実です。ほかの金融機関で投資をおこなう予定がないのであれば、セゾン投信でNISA口座をつくるのが良いと思います。

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こども口座(愛称 カンガルーぽけっと)

セゾン投信では、20歳未満の未成年のために、親が代理で運用する「こども口座(愛称 カンガルーぽけっと)」をつくることができます。

通常の口座と同じように、月々5,000円からの積立が可能で、期間や受取日などの制限もありません。子どもの将来のために、別口で投資をしたいときに便利です。

セゾン投信の評価ポイントまとめ

セゾン投信は「低コスト」「国際分散投資」「分配金を出さない」などのメリットがある、2つのファンドを運用しています。

世界中の株式や債券への分散投資によってリスクを抑えた運用を、月々5,000円から自動引落による積立てで実践できます。

ファンド保有者とセゾン投信の方針は一致しているようで、長期投資が前提になっています。そのため、ひんぱんな解約によってファンドの売買コストが高くなるということも起きにくいと考えられます。

資産運用にあまり手間をかけたくない、世界経済の成長に投資したい、低コストなファンドで運用したいという場合には、ほったらかしで世界全体に投資できる「セゾン投信の積立て」がオススメです。

セゾン投信のファンドを買うには?

冒頭でも書いたように、セゾン投信は「直販投信」というかたちで運営されています。

つまり、ほかの銀行や証券会社などの金融機関では、セゾン投信のファンドは購入できません。セゾン投信のファンドを買うには、セゾン投信自体に口座をつくる必要があります

手続きはカンタンです。インターネットで口座開設の申込み、資料請求ができます。

「まだ口座開設するか決めたくないな」という場合には、資料請求のみを希望することもできます。その場合、入力に必要な時間は5分くらいです。口座開設もする場合は、入力に15分は必要かもしれません。

ほったらかしで世界経済の成長に投資できる、セゾン投信のファンド。すこしでも興味がある場合は、早めに資料請求してみてくださいね。

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