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個人向け国債のキャッシュバックキャンペーン比較 2014年12月募集分

   

12月のプレゼント

2014年12月の個人向け国債の募集(2015年1月15日発行分)が、本日4日にスタートしました。発表された今回の利率(税引前)はそれぞれ、変動10年の初回が0.31%、固定5年が0.05%、固定3年が0.05%です。

変動10年
0.31%
固定5年
0.05%
固定3年
0.05%

変動10年は前回を0.02ポイント上回りましたが、固定5年は前回を下回り下限の0.05%、固定3年は前回と同じく下限の0.05%です。

10月末の金融緩和のとき、国債は一時的に買われて金利が下がりましたが、次回以降はどうなるかはわかりません。というのは、格付け会社ムーディーズによる日本政府債の格下げがおこなわれたからです。

参考 : ムーディーズ、日本国債A1に格下げの理由 | 東洋経済オンライン

消費税の増税見送りによって、国内でも財政再建が予定どおり進まないことが懸念されるなか、外部からの冷静な評価がくだされたかたちです。

これでただちに国債や円の売りが強くなるかはわかりませんが、黒田バズーカ以来つづいている円安など、国民生活にとって懸念材料となることが増えているのは悩みの種ですね。

円安は、依然として輸出関連企業の利益要因になりますが、昨今は為替対策としてそれらの企業が海外拠点を増やすなどの政策をおこなっており、インパクトは薄まっています。

反対に、円安は中小企業や一般消費者にとっては原油などのエネルギー価格の高騰の原因になるため、景気の冷え込みにつながるおそれがあると指摘されています。為替の今後のゆくえが気になりますね。

さて、12月募集分についても証券会社や銀行による個人向け国債のキャッシュバックキャンペーンがおこなわれています。債券自体の利率は低いですが、キャンペーンをあわせればある程度の利息は見込めます。

以下におもな証券会社のキャンペーン内容をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

証券会社の個人向け国債キャンペーン一覧

キャンペーン概要

キャンペーン概要(2014年12月)
※ 2014年12月3日時点の情報です。キャンペーン内容は変更される可能性があるので、申込時に確認しましょう。

キャンペーン対象の最低購入金額がもっとも低いのは、対面の野村證券と、ネットのSBI証券、楽天証券の3社です。いずれも購入金額50万円から対象となります。

野村とSBIはプレゼント内容が現金ですが、楽天はポイントなので、その点は楽天が見劣りする感じがあります。

以下、それぞれの証券会社のキャンペーン内容の詳細、注意点などです。毎回だいたい同じことを書いていますが、個人向け国債の最新の募集分とあわせて記載したほうが一覧性が高いので書いておきます。

野村證券

野村證券は、固定3年は対象外です。変動10年と固定5年の購入金額合計が50万円以上になった場合に、キャンペーンの対象になります。野村ホームトレードを利用するとプラス500円ということで、対面証券ではもっともオススメです。

キャッシュバックは2015年2月中旬ごろの予定です。

SBI証券

SBI証券は、購入金額合計50万円から対象という点はほかの証券会社よりも有利です。しかし、購入金額が上がるとほかの証券会社よりもキャッシュバック金額が小さくなること、上限が50万円と定められていることが難点です。

100万円以上購入する場合にはオススメしません。キャッシュバックは2015年1月中旬ごろの予定です。

楽天証券

楽天証券もSBIと同じく、購入金額合計50万円から対象という点は良いですが、購入金額が上がると他社にくらべてポイントバック金額が小さくなること、そもそもプレゼント内容が現金ではなくポイントであることが難点です。

また、ポイントバック上限が50万円分と定められています。

個人向け国債のほかに、新規発行される地方債「横浜市平成26年度第3回『ハマ債5』公債」「福岡市平成26年度第7回公募公債」が対象商品であるというのは他社にない特色です。

ポイントバックは2015年1月下旬ごろの予定です。

大和証券

大和証券は、現金のほかに「ダイワのポイントプログラム」交換ポイントもプラスされるのが特徴です。ポイントはギフトカードやマイレージなどに交換できます。

ただし、購入金額合計から、12月1日から2015年1月9日までに売却した個人向け国債の額面金額が差し引かれた金額が対象になるということなので、期間中に現在保有している個人向け国債を売却する場合は注意しましょう。

円定期預金 金利優遇キャンペーン」というものもおこなっており、12日までに個人向け国債を購入した場合、その資金を発行日前日の2015年1月14日まで優遇された金利で定期預金として預けることができるようです。

税引前で年2%とのことで、大和としては他社との違いということでアピールしているようですが、1ヶ月くらいの期間では、実際には2%も付きません。その12分の1程度ですので、その点は認識しておきましょう。

キャッシュバックは2015年2月20日ごろの予定です。

SMBC日興証券

SMBC日興証券は、12月募集の個人向け国債だけでなく、1月・2月募集分の購入金額も合算されます。3ヶ月の購入金額合計でキャッシュバック金額が計算されるというのが、他社との大きな違いです。

そのため、キャッシュバックは2015年4月中旬ごろと少し遅めです。

また、2015年2月27日まで「ネットで口座開設キャンペーン」がおこなわれており、期間中にダイレクトコースで新規口座開設して30万円以上を入金すると、現金3,000円のプレゼントがもらえます。

3,000円というのは良いランチが食べられるくらいの金額で、そこまで高額というわけではないですが、もし他社に口座を持っていないのならば、SMBCに新規開設して個人向け国債を買うというのがベストの選択です。

500万円未満のキャッシュバック金額

キャンペーン詳細(1) : 2014年12月

100万円以上の買付の場合、三菱UFJモルガン・スタンレー証券・SBI証券・楽天証券は避けたほうが良いでしょう。他社にくらべてキャッシュバック金額が小さいです。

その3社以外はすべて同じ内容ですが、やはりホームトレードの利用でプラス500円になる野村證券がもっともオススメです。ただし、野村は固定3年が対象外であることには注意が必要です。

100万円未満の買付の場合は、操作性が良くてノーロード投信などの取扱い数も多い、ネット証券で口座数No.1のSBI証券がオススメです。

500万円以上のキャッシュバック金額

キャンペーン詳細(2) : 2014年12月

買付金額500万円以上の場合も、キャッシュバック金額はほとんど同じです。SBI証券と楽天証券は条件がわるいですが、それ以外の証券会社ならどこでも良いのではないでしょうか。

すでに口座開設している証券会社を利用するのがラクだと思います。

償還期限ごとのオススメ証券会社

すでに説明していますが、変動10年・固定5年の場合は、購入する金額にかかわらず、野村證券のホームトレードでの買付がもっともオススメです。

野村も他社も基本のキャッシュバック金額は同じですが、野村はホームトレードの利用によりプラス500円になるからです。ただ、すでに他社に口座を持っている場合、あえて野村に口座開設するまでのメリットではないと思います。

また、野村では固定3年がキャンペーン対象外です。もし固定3年を購入する場合は、ほかの証券会社を選ぶのが良いです。

固定3年を購入するなら、購入金額が100万円未満になる場合はネット証券のSBI証券、購入金額が100万円以上になる場合はSMBC日興証券、みずほ證券などがオススメです。

[ ぼやき ]

このコンテンツを毎月更新する必要があるのか疑問を抱いています。世間の個人向け国債への関心が高くないかもしれないし、ほかのサイトで同じようなキャンペーン内容まとめを見ることができます。

来月以降はこのコンテンツの更新をやめるかもしれません。

 -債券投資

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