織り込み済み
■ かんたんな意味
株価に影響があるはずのニュースなど(材料)が、すでに株価に反映されていること。
■ もっと詳しく
株価というのは、材料(株価を動かす要因)に先行して動くものです。たとえば、前の決算よりも業績がアップした企業があったとします。
業績がアップするということは、とうぜん株価にいい影響を与えます。つまり、その発表によって、株価は上がるはずなんです。
でも実際は、企業がその業績を発表する前にすでに株価は上がってしまっていて、そのときには上がらないということがよく起こります。
これは、「業績がよくなるらしいぞ、いまのうちに買っちゃおう」という人たちが先回りして買ってしまうためです。
市場ではこのように噂や憶測が広まりやすく、その事実(上の例でいえば、決算が良くなること)が公になる前に、株価にはそれが反映されてしまっていることが多々あるんです。
それを、「織り込み済み」といいます。
あるプラスの材料が株価に織り込まれていると、その材料が発表されたときにはすでに株価は高い位置にあるわけです。
すると、その材料には株価は反応せず、そこから先は株価は下がっていく、ということもありますので気をつけましょう。
また逆に、決算が予想していたよりもはるかに良かった、ということになると、株価はそれを織り込んでいないので、上昇するということになります。
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