5%ルール
■ かんたんな意味
上場している企業の発行済み株式総数の5%を超えて保有した場合、その保有者は、保有することになった日から5日以内に、総理に報告書を提出しなきゃいけない、という制度。
■ もっと詳しく
株の値段は、直接的には買いたい人と売りたい人の関係できまります。買いたい人が多ければ株価は上がるし、売りたい人が多ければ株価は下がります。
ということは、ひとりの人が多くの株数を持っている場合は、その人の気分によって、株価が大きく動くこともあり得るわけです。
たとえば、Aさんが、ふだんは1日に10000株くらいしか売買されない株を、20000株持っていたとします。
ある日、Aさんは現金が必要になって、その株を全部売ることにしました。ふだんは10000株までしか買う人がいないところに、20000株をポーンと売りに出したのです。
するとどうなるか?
とうぜん、買いと売りのバランスがくずれて、株価はドーンと下がっていくのです。ちょっと非現実的な例ですが、株式市場ではそういったことも起こる可能性があるんですね。
そこで、ある株を大量に取得した人がいた場合に、「株価に予想外の動きがあるかもしれませんよ」という情報をみんなに伝える必要があります。
そのための制度が、「5%ルール」。
ある株を、その株全体の5%を超えて取得した場合、その人はそれから5日以内に、小泉さん(内閣総理大臣)に、「わたしは株を大量にもってまーす。げへへ」と報告しなきゃいけないんです。
最後の”げへへ”がいらないのは言うまでもありません。
また、その後も、保有割合が1%以上増えたり減ったりした場合にも、報告することが義務づけられています。
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