買収(敵対的買収)
■ かんたんな意味
1つの企業が、ある別の企業の株を取得して、その企業の経営権を手に入れること。
■ もっと詳しく
買収というのは、ある会社の経営権を得るために、その会社の株を大量に取得することです。具体的に集める数字としては、次の2つがあります。
・ 発行されている株の過半数
・ 発行されている株の3分の1
過半数というのは、株主総会でだいたいのことを決定できる数字です。
つまり、この数を集めれば、経営権を握れるということ。3分の1というのは、アバウトに言うと、まぁこんなもんでいいかな、という数字です。アバウトに言う意味がわかりません。
株主総会では2つの決議があるんです。
1つは、過半数の賛成で成立するもの。コレを「通常決議」といいます。
もう1つは、3分の2の賛成で成立するもの。コレは「特別決議」です。
つまり、だいたいのコトは過半数の賛成で決められるのですが、会社にとってとても重要なことがらは、3分の2の賛成が必要ですよ、ということです。ということは、裏を返せば、3分の1の権利を得れば、特別決議に反対できるわけです。
つまり、3分の1の株数を取得するというのは、買収する側が、買収される側に対して、特別決議を拒否できる権利を得るということなんです。そのため買収では、発行されている株数の過半数の取得、または3分の1の取得を目指すのです。
これが、「買収」というものです。
買収の際は通常、昨日ご説明したTOBを使って株を集めます。また、買収される側の同意を得ないまま買収してしまおうとするのを、”敵対的買収”といいます。
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