取引

取引のまえにこれだけは知っておいた方がいい、ということをお話します。

これを知らないで取引しちゃうとひどいことになります…というかたぶんできません（笑）。

前受け制度

株を買うにはお金がひつようですが、いくらお金があっても証券会社の口座に入金していないことには使いようがありません。

というわけで、取引をするまえに口座にお金を入れましょう。

これを「前受け制度」といいます。

色をつけて強調していますが、べつに覚えるひつようはありませんので安心してください（笑）。

200円じゃないの？

「株価　２００円」　これを聞いたとき、あなたはどう思いますか？

「安っ！」って思います？

そう思ったあなたは、ちょっと勉強不足。

たしかに安いことは安いのですが、これは200円じゃ買えないのです。

株には、その銘柄ごとにそれぞれ売買単位がきまっていて、２００円の銘柄だとたいていは１,０００株からしか買えないようになっています。

つまりこの場合、最低でも、２００円×１,０００株＝２００,０００円のお金がひつようになるわけです。そう考えると、この株けっこう高いでしょ？

株を買うときは売買単位に注意して買いましょうね。

指値と成行

これはとても重要なので、しっかり覚えてください。

株の注文をするときにはふたつの方法があります。それが、この「指値（サシネ）」と「成行（ナリユキ）」。

「指値」というのは、「この値段でお願いします！」というふうに、値段を指定した注文のこと。

もうひとつの「成行」の方は、「何円でもオッケーよ」というおねえさん風の、、、じゃなくて値段を気にしない注文のこと。

このふたつにはそれぞれメリット・デメリットがあって、指値で注文するとその値段以外では取引が成立しない（※）ので、思わぬ高値で買っちゃったなんてことがなくて安心。

でも、そのぶん融通がきかないので、たとえば、上がりそうだと思った銘柄を買いたいときにケチって安く注文していたら、買えないまま株価が上昇してしまった、なんてこともあります。

成行の場合は、値段を指定しない分、注文してすぐに取引が成立するというメリットがります。

その反面、注文から成立までのあいだに株価が急激にあがって、ものすごい高値でかってしまった…というおそろしいこともおこり得ます（ほとんどありませんが）。

というわけで、どちらも、いいところ、わるいところがあるので、それぞれの特徴をかんがえて、取引にあわせてつかってください。

※指値は絶対にその値段で売買が成立するということではありません。
たとえば、250円の売り注文がある場合、そこに260円の買いをいれても260円ではなく250円で取引が成立します。

呼値・制限値幅

呼値というのは１株あたりの売買の値づけのことで、銘柄の株価によって決まっています。

たとえば、２０００円以下の銘柄は１円づつ、２０００円超～３０００円以下の銘柄は５円づつです（店頭市場では少しちがいます）。

だから、２１００円の銘柄に２１０１円で注文をだすことはできません。

もうひとつ、制限値幅というのは、「１日のうちにこれ以上株価が動いてはいけませんよ」という決まりごとのことです。

これも株価ごとにきまっていて、１００円未満は３０円、１００円以上２００円未満は５０円となっています。

（これらについて、株価ごとのくわしい情報についてはこちらで調べてください）

取引ルールの優先順位

注文には優先順位があります。といってももちろん、「お得意様だから先に」とかいうふざけたことではありません。

まず第一に、注文は「早い者勝ち」です。

注文は一秒でも早くしたほうがいいです。１００円にあと１０００株しか売り注文がない場合、だれかが１０００株買い注文をだしたら「売り切れ」になってしまいます。

まあ、また１００円に売り注文がでてくれば話はべつですが、とにかく注文は早く！です。

つぎに、注文の種類による順位。

指値と成行では、同時の注文なら成行のほうが優先されます。「１００円で売ってよー」というのと「いくらでもええよ」というのがあれば、そりゃとうぜん、後者に売りたいですよね（ちょっと違う）。

そしてもうひとつ。

おなじ指値でも、買い注文なら指定した値段が高いほうが優先され、売り注文なら低いほうが優先されます。まあ、これも当然の話ですね。

よーく考えよう♪

というわけで、取引のまえに覚えておきたいことを話しましたが、このほかにもきっとたくさん知らなきゃいけないことはあると思います。

たいせつなお金を運用するのですから、わけのわからないまま、えいっ、とやっちゃうのだけはよしましょうね（笑）。

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