テクニカル活用戦略
テクニカル分析の活用の仕方、注意点などについてお話します。
裏技的なものはありませんが、テクニカル分析をする上での基本・根幹となる部分なので、ぜひ覚えてください。
活用戦略
(1) トレンドの転換点(節目)を意識する
(2) 組み合わせて使う
(3) サインを検証し、より的確なサインが出る方法を研究する
■ トレンドの転換点(節目)を意識する
トレンドの転換点を見極めることができれば、短期間で大きな利益をあげることができます。
オシレーター系(RSI、ストキャスティクスなどの逆張り指標)を使う場合でも、トレンドを意識することで勝率が上がるかもしれません。
移動平均線やトレンドライン、出来高などを参考に、節目をさがしてみましょう。
■ 組み合わせて使う
テクニカル指標は、それ単体で使っても大した効果を発揮しません。
もちろん、偶然うまくいったり、とても精度の高い指標もあるかもしれませんが、1つの指標に頼ると、全体の値動きが見えなかったり、”ダマシ”にひっかかる可能性も増えます。
そこで、複数のテクニカル指標を組み合わせて使うことをオススメします。
たとえば、RSIやストキャスティクスなどの同じような組み合わせで精度を増したり、違う性格のものを組み合わせて多くの観点からサインを見つけたりというように工夫してみましょう。
■ サインを検証し、より的確なサインが出る方法を研究する
テクニカル分析を使っていると、何か自分はスゴク高度なことをやっていると思い込んでしまうことがあります。
そして、大した工夫もせずに教科書どおりの使い方をしてしまうことがあります。
でも考えてみれば、短期売買ではほとんどの人が同じようにテクニカル分析を行っています。ということは、勝つためにはそれより一歩先をいかなければいけません。
つまり、自分なりの考え・アレンジを加えるということです。たとえば……
・ 個々の銘柄にバッチリ合った指標を探す
・ RSIの買いラインを定番の30%ではなく25%にしてみる
ということなどです。
また、さらに具体的に、個々の銘柄ごとにRSIの計算期間の設定を変えてみるというようなことも重要です。
そうすることによって、「この指標は定番の数値よりもこうした方が良い」とか、「この銘柄にはRSIを何日間で算出したほうがダマシが少ない」ということが細かくわかってきます。
たとえば、市場参加者(短期売買)でテクニカル分析をしている人が80%、指標をそのまま使っている人がそのうちの80%とすると、自分で工夫までしている人は全体の16%程度です。
あなたが自分で工夫してそこに入れば、自信がつきますし、実際に具体的な買いライン売りラインなども見えてきます。
それに、自分がたった16%に入っている思うと、なんか勝てる気がしてくるのではないでしょうか?(笑)
(16%はあくまで例えの数字ですけども(^^;))
テクニカル分析の注意点
テクニカル分析は、あくまで値動きや市場参加者の心理の指標であって、企業の価値に基づいたものではありません。
そのため、テクニカル指標では見通せない企業のニュースや材料には気をつけましょう。
テクニカルで判断した場合は、たとえば業績の下方修正や市場全体の暴落などにはほとんど抵抗力がないので、想定外のことが起きたときにはしかるべき対処法を考えておきましょう。
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