デイトレードの基本
「デイトレード」は今まではあまり知られていませんでしたが、ここ数年のネット証券の普及に伴い、個人投資家の間に急速に広まってきました。
デイトレードの利点は、リスクがほとんど株価の変動によるものだけに限られることです。
長期投資ではそうはいきません。
最近は特に可能性の強くなった、テロや戦争などのいわゆる地政学的なリスク。金利や為替などの変動によるリスク。会社の倒産などのリスク。
などなど、持つ時間が長ければ長いほどリスクは大きくなります。
デイトレであれば、これらのリスクをバッサリ取り除けます。
ただ、その反面、一瞬の判断のミスで大きな損をしてしまうこともあります。
なので、初心者の方にはおすすめできませんが、一応こういうのもあるよ、という風にとらえてもらえるとありがたいです。
デイトレードの基本その (1) 取引ルールを確立せよ!
これはなにもデイトレードに限ることじゃないですよね。
でも特にデイトレードは手軽にサッとやってしまえるので、適当な投資家が結構多い気がします。
株価が上がるか下がるかは約2分の1の確率なので、たまたまうまくいったからといって調子に乗るとあとで必ずひど~い目に会います。
なので、やはり取引ルールの確立が、まずデイトレで勝つための第1歩ということになるんです。
ルールには、具体的には銘柄選択、買いのタイミング、売りのタイミング、損切りの設定などがありますが、特に注意したいのが「損切りラインの設定」ですね。
これは別に厳しくしろというわけじゃなくて、どちらかと言えば「しっかり守ろう」という感じです。
これだけは本当に自分を律する強い精神力が必要になります。
ちなみに僕のお薦めは「買値のマイナス2%」です。50円の銘柄なら48円(ラインを超えたら、なので)、5000円なら4890円で切ります。
まあ、買いのタイミングなどによって、いろんな条件とかもあるので、そればっかりというわけにもいきませんがね。
デイトレードの基本その (2) 持ち越しはするな!
デイトレをする人にはスイングトレードもやる人が結構います。
それ自体は別になんでもないのですが、デイトレで損切り出来ずに持ち越す人がごく稀にいるんです。
「オレは最初っからスイングのつもりだよーん」
とか言ってごまかす奴もいますが、これはダメです。
まあ、デイトレの持ち越しを1つの戦略とする場合もあるのですが、僕が言いたいのは、そのトレードをする前に、きちんとポジションの取り方をきめて欲しい、ということなんです。
デイトレなのか、スイングなのか、持ち越しはするのか、といったことをしっかり決めてから取引に臨みたいですね。
デイトレードの基本その (3) 板の気配を見逃すな!
板の気配(雰囲気)=気配値みたいな感じでかけてみたんですが、いかがですか?
と一応言ってみる。
デイトレをやる限り、気配値はかなり重要な情報源です。というか必須です。
しかし、信じられないかもしれませんが、なんとこれを使わない人がいるんです。不思議ですね。
テクニカル分析で売り買いのタイミングから損切りのラインまですべて設定し、実際に売買するときしか板を見ないで、アラートを待つ。
これは危険です。
僕は1度これでやられました。詳しくはいいませんが・・・・・・。
でも、最近これができちゃうようになってしまったんですね。
みなさんご存知のカブドットコム証券です。
逆指値とかリレー注文とか、すごく便利なんです。これが。
1度も板見ないで売買できちゃうんですよね。
しかし、これには1つ難点があります。
「手数料が高い」んです。
デイトレでは手数料の低さがかなり重要になりますが、逆指値などのツールは、僕たち(と言っても勝手に僕が思ってるだけですが)零細投資家にはちょっと高いです。お金持ちには使えますが。
というわけで、とにかく気配値からは目を離さないこと。いつ大口の売りが出たり、流れが変わったりするか分かりませんからね。
さて、これでだいたいデイトレの形が見えてきたのではないでしょうか?
とか、かなり偉そうなことを言いつつ・・・・・・
すみません!!
実は僕、(2) なんかほとんど守れてません!本当にすみません。
だから成績がいまいち安定しないんだなあ、なんて自分をかる~く戒めつつ、「デイトレの基本」を終わらせていただきます。
当サイトはリンクフリーです