« 2008年5月の投資成績 | メイン | アイフィスジャパンの流動性リスク »
2008年07月04日
年金運用の損失がひどい件
2007年度の年金の運用が思わしくなかったことが取りざたされています。メディアの取り上げ方は、総じて否定的な論調ですね。
ちょうどいまテレビでもやっていますが、年金の運用のされ方をあまり知らない人が多いでしょうから、「○兆円の損失」とか聞くとたしかにインパクトが強くて非難したくなる気持ちもわかります。
僕たちの年金はたしか「年金積立金管理運用独立行政法人」というところが運用しているのですが、これは基本的に損もすれば儲けることもある、でも長い目で見れば(詳しい数字は忘れましたが)プラス4~5%になる、というように運用されているはずです。
もちろん、これは統計に基づく手法で、この先通用するかどうかはわからないものです。でも、資本主義社会が続くかぎりはおそらく大丈夫だろうと思われる方法です。
そんなわけで、単年度で大きな損失(今回のパフォーマンスがどれほど参考指数からズレがあったのかはわかりませんが)を出したからといって、大騒ぎすることはないでしょう。
舛添厚労相(だったかな?)が「運用の仕方を考え直す」ような発言をされてましたが、損失を出したところで変えたらむしろよくない方向に進む可能性が高いと思います。損失はぜんぜん想定内のことなので。
また、古館さんが「やめてほしい」みたいなこと言ってますが、時間ないのかわからないけどもうちょっと勉強してしゃべってほしいと思います。発言力あることを自覚してないのか、それともマジに適当なのか。
報道ステーションではいちおう利益を出していることも説明していましたが、そもそも、こうやって大きな損失が出たときだけ騒ぐのはやっぱりフェアじゃないですね。それなら利益を出しているときに「年金の運用は順調です」くらいは言うべきでしょう。
今回の件では、インデックス投資家に叩かれそうな内容の番組が増えるんだろうな。
投稿者 hikaru : 2008年07月04日 22:20
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://teen.xsrv.jp/mt/mt-tb.cgi/2074